自動車安全運転センターの利用
 
 
 
┌─
1. 点数はどこで管理されているか?
 
自動車安全運転
 
├─
2. 自動車安全運転センターの業務
センターの利用
 
├─
3. 運転記録証明書の見方
 
 
└─
4. 証明書の申込方法

1.点数はどこで管理されているか?

 現在、運転免許所持者はすでに7,100万人を突破しています。
 警視庁では、点数制度の合理的な運用を図るために、センターを設けて個々の運転者の免許、および違反等にかかる記録を厳正に保管しています。
 この警視庁保管の資料を、法律に基づき安全運転に資するために申請に、基づいて証明書の形で運転者本人に情報を提供してくれるのが「自動車安全運転センター」というわけです。

 

2.自動車安全運転センターの業務

(1) 累積点数の通知
 運転者の累積点数が運転免許の停止処分を受ける直前の段階になった者に対して、書面にて通知して停止処分にならないよう呼びかけています。
(2) 交通事故証明書の発行
 交通事故の被害者の求めに応じて、交通事故発生の事実を証明し、保険や共済金の請求、交通遺児育英資金の申請等に利用されています。
(3) 運転経歴証明書の発行
 運転経歴について、次の4種類の証明書を発行しています。

種類
証明書の内容
利用の方法
無事故・無違反
証明書
無事故・無違反で経過した期間が証明されます。
会社や各種団体等で優良運転者の表彰を受ける場合の資料
就職する場合などの資料
運転記録証明書
過去3年間の交通違反・交通事故・運転免許の行政処分の記録について証明されます。
自分自身や職場での安全運転励行のための資料
優良運転者の表彰
累積点数証明書
交通違反や交通事故の点数が、現在何点になっているかが証明されます。
現在の違反点数や行政処分回数の確認
安全運転励行の資料
運転免許経歴
証明書
現有免許または過去に失効した運転免許について証明されます。
大型免許や第二種免許の試験を受けるときの証明資料
免許経歴の確認
自動車安全運転センターの利用トップへ

3.運転記録証明書の見方
 自動車安全運転センターで発行される4証明書のうち、特に安全運転に対する自覚を高めるのに有効なのが「運転記録証明書」です。
 運転記録証明書は、運転者自身がこれまでの運転を振り返るきっかけになるとともに、今後の安全運転の励行のためのひとつの足がかりとなります。また、無事故・無違反の場合は安全運転者であることを証明する資料にもなります。
 ここでは、日本次郎さんの運転記録証明書を元に、見方を説明します。
この運転記録証明書によると、日本次郎さんの場合、
(1) 交通事故は、安全運転業務を怠ったため、被害者に軽傷を負わせたものです。
 したがって、この事故に伴う点数は、安全運転義務違反の2点と、責任程度の重い軽傷事故による付加点数の6点の計8点になっています。
※軽傷事故・・・全治30日未満
 重傷事故・・・全治30日以上
(2) 行政処分は、交通事故の8点により、30日の運転免許の停止処分を受けましたが、処分者講習を受けたことにより、処分は29日短縮されています。
(3) 交通違反は、信号無視(赤信号)1回、速度超過(20以上25km未満)1回となっています。
(4) 行政処分の前歴は0回、累積点数は2点となっています。
過去3年間に交通事故1回8点、交通違反2回4点、行政処分1回となっていますが、行政処分の前歴0回となっているのは、信号無視の日から次の違反(速度超過)までに、1年以上無事故・無違反で経過しているため、この行政処分は前歴とされていないからです。
累積点数が2点となっているのは、で述べた1年以上無事故・無違反で経過しているため、速度超過の前の信号無視の点数は加算されず、速度超過の2点だけが累積点数となるからです。
現在、行政処分の前歴0回、累積点数2点ですので、あと4点加算されると運転免許の停止処分を受けます。ただし、平成10年10月9日まで無事故・無違反を続ければ、累積点数は0になります。

自動車安全運転センターの利用トップへ

 

4.証明書の申込方法
申込用紙は、警察署・交番・駐在所・センター事務所に備えています。
証明書の申請手数料は、1通につき700円と郵送料が必要です。
原則として、証明書は本人の請求にもとづいて発行されます。しかし、本人から申請事務の委任を受けたときは、代わって申し込むこともできます。したがって、企業などで申し込む場合は、運転者とよく話しあうことが必要です。くわしく知りたいときは、一度センター事務所に問いあわせ確かめておきましょう。
証明書は郵送されてきます。また直接センター事務所で受け取ることもできます。期間は直接センターに申し込んだときは約1週間、郵便振替で申し込んだときはおおむね2週間くらいです。

自動車安全運転センターの利用トップへ