点数制度と安全運転

1.安全マインドは交通社会人としての責任

 現在、運転免許の保有者は7,100万人を超え、免許を取る資格のある人の1.5人に1人が運転者という計算になります。文字通 り「くるま社会」に私たちは生きています。しかし、残念なことに交通事故が増えていることも事実です。
 交通事故の多くは、ルール無視などによる人間的要因によって引き起こされています。したがって、交通 事故を少しでも防止するためには、運転者一人ひとりが安全運転を心がけることが重要です。道路という、みんなが利用する公共の場所で、すべての運転者が「安全に運転しよう」という気持ち、つまり「安全マインド」をもつことこそが交通 事故を減少させる基本であるといえます。


2.点数制度の「心」は安全運転

 点数制度というのは、交通違反の種別や交通事故の責任の度合いによって点数を定めて、これによって運転者の危険性を点数的に評価し、免許の停止や取消しなどの処分あるいは教育(講習)が行われるというものです。過去の運転状況を振り返り、違反の累積点数がわかることによって運転行動について自己コントロールを促す効果 があります。


3.職場ぐるみで安全運転のアドバイスを


 交通事故の約40%は、通勤を含めたいわゆる業務運転中に起きています。ですから、職場ぐるみで安全運転を進めることは、組織として社会的責任を果 たすことだけでなく、業績や信用の向上と運転者個々の幸せに通ずることになります。


4.点数制度の目的を理解しよう


 運転者は、自分の点数に関して現実に違反を起こしたときはよく覚えていますが、日にちが経つにつれ忘れがちになるものです。自分の過去の違反に関心をもって、安全運転を心がけ、行政処分を受けることにならないように、点数制度の「しくみ」を理解しておくことが大切です。