10月19日に納車したばかりのボンゴフレンディによる竜泉洞まで1泊2日往復800キロの旅である。参加者は筆者と女房、それに2人の子供たち。今回は、いつも連れていくはずの愛犬チロは不参加。チロは生理中のため車が汚れるとまずいのでヾ(^^;)
目的地は新潟県の能生を予定していたが、前日の予報で雨ということだったので、女房の一言で急きょ竜泉洞に変更になった。竜泉洞は筆者は独身の頃に一度訪れたことはある。その後、女房と2人で行ったときは増水のため中を見ることができなかったためである。
前車タウンエースからフレンディに乗り換える際、手軽に車内泊のできる車ということが前提だったこともあり、とりあえずPキャンプをすることにした。今後、正月休みにも長期旅行を計画しているため、冬期における車内泊の前哨戦を兼ねているわけだ。
しかし、フレンディにはFFヒーターなどは付いて無く、さらに、折りからの寒波到来ということもあり、はたして夜間の冷え込みに耐えられるか大変心配だった。そこで、出かける前に、インターネットニューズグループのfj.rec.outdoorに「冬期の車内泊に助言請う」旨のポストをして、たくさんの冬期キャンプ経験者の方々から助言をいただき、寝具や防寒法を学び整えた。ものぐさキャンプを自負している筆者にはめずらしく周到な準備をしたものだ。(凍死はご免だから)
準備したものは、車本体にはディーラーオプションとしてインナーテント、ダイバシティーアンテナ、フロントカーテンなどを取り付け、後付として車外・車内兼用の温度計、方位計、dc充電式電源、10インチテレビなどを購入した。寝具は銀マット4枚、シングルとダブル敷布団、毛布3枚、掛布団2枚、夏用シュラフ2枚、3シーズンシュラフ4枚、人数分の枕など、自宅の通常使用している寝具をそのまま、いやそれ以上に搭載したようだ。その他のキャンプグッズは持っていかずに食事はすべて外食することにした。
10月25日(土)
【行程】
高速道路:山形道・関沢i.c(自宅9:30発)→東北道・盛岡南i.c
一般道路:盛岡市(動物公園)→新里村→岩泉町(道の駅いわいずみ19:00着)
雨が降っている朝9時半ごろ自宅を出発。山形道、東北道を乗り継ぎ、途中、紫波パーキングで休憩を取る。サービス?か、取っても良いようなことが書いてあるパーキングのリンゴ園から、リンゴを10個ぐらいいただいて盛岡南インターまで走る。宮城県、岩手県は天気も良い。おまけにもうけものをして気分は最高である。13時前、インターを降りた所で昼食を取り、町外れにある盛岡市動物公園で15時ごろまで過ごした。
ここは、リス、イノシシ、クマ、野鳥等の日本の動物が多く、海外のものはゾウ、キリン、カバ、サイ、ライオン、ダチョウなどそれほどめずらしい動物はいない。でも、子供たちは大喜びで後を付いていくのが大変である。敷地が広大で一回りするのに起伏のある道を1キロくらい歩いた気がする。やっと出口まで到着したときには足腰がフラフラになっていた。筆者は過去に数回ギックリ腰をやっており、慢性椎間板ヘルニア?というか、常に腰が痛いのだ。とくに朝起きたときなどは腰が曲がらない。最近は職場でもパソコンの前にあぐら座りをしてほとんど動かないため運動不足のせいもあるのだろう。話を戻して、とどめに出口の土産物売場で子供たちにねだられ財布も軽くなる。出口から駐車場までの坂道もけっこう遠くてまたつらい。
気を取り直し、宮古市をめざして車を走らせる。途中の人気の無い分岐路を1時間ほど走ったところでようやく岩泉町に到着する。18時ごろか。終夜暖気運転?を想定し満タン給油をしながらスタンドの店員に食堂の場所を聞いたところ、この時間ではほとんど閉まっているだろうなどとのたまう。(ホントかい)
宿泊地を探しながら食堂を見つけて夕食を取り、コンビニで夜食と朝食、酒類を買っていよいよPキャンプだ。
場所は竜泉洞から6キロほどの「道の駅いわいずみ」というところだ。時期はずれのせいかPキャンプをしている人は誰もいない。ときおり、缶ジュース等を求めて車が止まるだけのひっそりとした所だ。小雨も降り始め何だか妙に不安になってきた。慣れない手つきで宿泊準備にかかる。就寝レイアウトは上のテントに長女、下のソファーに筆者と女房と次女という形をとった。上のテントの準備は、ひとつづつ寝具を上げては敷き詰め、その状態を維持しながら床ブタをこじあけ、また上げては敷き詰めるといった繰り返しで、けっこう大変だ。後で考えれば、一度に全部上にあげてから敷き詰めたほうが楽だったのかと思う。
下は助手席と2列目、3列目のソファーを倒してベットを作り、筆者は一番デコボコしている助手席側に陣取った。上と下の敷布団はぴったり収まり満足したが、助手席までは敷布団がこない。しかたがないので銀マットの下に余ったシュラフを敷いてみたが左腕にテレビが当たりきゅうくつで、しっくりこない。その上、寝具をすべて敷き詰めると重たくて身動きが取れない。そう言えば、fjの助言では誰も敷布団や掛布団などを言った人はいなかったなあ・・銀マットと冬用シュラフは話題に上がったが。少し、寝具を持ち込みすぎたか。そんなこんなでとにかく寝床を準備して、22時ごろまでテレビを見て眠りに就いた。(電波状態がよかったためかテレビはバッチリだったのがうれしい)
10月26日(日)
【行程】
一般道路:岩泉町(道の駅いわいずみ7:30発)→竜泉洞→田老町→宮古市(浄土ヶ浜)→盛岡市
高速道路:東北道・盛岡南i.c→山形道・関沢i.c(自宅17:00着)
朝一番に起きて温度計を見たところ、外は2度、車内は9度を指していた。筆者は重さときゅうくつさは感じたが寒さは感じなかった。そのうちに女房や子供たちが起きてきたので感想を聞いてみた。長女は一人で寝たためか、広さも十分で全く寒さを感じなかったとのことだった。ただ、ときおり来る車の音や、話し声がうるさかったというだけだ。女房は寒さは全く無いが、多少デコボコしていたことと寝具の重さ、きゅうくつさを指摘した。次女は3歳になったばかりなので何も言わなかったが、すべて今後の参考にしよう。
7時半ごろには移動の準備ができたので、さっそく竜泉洞入り口にある無料駐車場へ移動して開場を待つ。8時半開場と同時に入場。竜泉洞とは鍾乳洞のなかに地下水の池があることが売りらしい。なんでもそうとうの深さがあるとのことだ。今日中に山形へ帰らねばならないので、ひととおり見学して、次は宮古市の浄土ヶ浜へ向かった。以前に来たときは海辺まで車で行けた気がしたのだが、今では一般客は崖の上の駐車場で足止めされている。案内板に下までは徒歩13分と書いてある。観光バスや業者の送迎車の客は車で乗り入れしており、何で一般客はだめなのかと少々腹立たしさをおぼえる。
女房は妊娠7ヶ月、筆者は腰が痛いため、一度はあきらめかけたが、女房や子供たちが行くと言い出したので降りてみることになった。ここへは11年ぶりの訪問だ。その特徴ある景色は筆者も女房も記憶に残っていて大変なつかしく感じた。知らぬ間に帰りのルートも以前のコースと同じになっていたらしい。お決まりの記念写真を撮り、焼きホタテを食べ、毎度ながら子供たちに土産をねだられて観光も滞りなく終了する。さて帰ろうかと駐車場のある坂を上り始めたところ、観光業者の送迎ワゴンが止まってくれて上まで乗せてもらうことになった。他にも老人や小さな子どもを背負った家族連れが上っていくのを見たが、業者も忙しいらしくそのつど止まって乗せる余裕は無いみたいだ。気の毒な気もしたが、乗せてくれた業者の人には感謝している。
帰途の車中では、みんなの機嫌も回復したらしく歌声が聞こえている。途中、田老町で沼の浜キャンプ場(キャンプ場情報参照)を下見して、宮古市から盛岡南インターに入り一路山形へ向けて走り続けた。盛岡市に入る山間路で急に雪が降ってきたときはびっくりしたが、17時ごろ無事自宅到着。めでたくフレンディの車内泊完了。反省点は必要以上に物を持っていかないこと。寝にくいし、せまいためにトイレに行くにも大変である。1BOXカーでの車内泊は、天気に左右されずオートキャンプよりも便利だが、装備次第では思ったよりも快適では無いということである。長期旅行はやはりテントが良さそうかな。 |