連休といっても5/2(土)から5/5(火)までで、最終日は都合が悪いため長くても2泊3日しかとれない。おまけに天気予報はうれしくないことばかり言ってくれるし、気乗りがしないまま出発の朝を迎える。行程のわりには旅行期間も短い。天気も思わしくないようなので、今回はテントを持たずに愛車フレンディで車内泊をしながら廻ることにした。しかし、本日の山形市は、天気予報とはうらはらに青空が見えている。長女を学校に送り出すと同時にウキウキ気分で荷物の準備を始めた次第である。車内泊の場合はできるだけ荷物を少なくするのが鉄則。とりあえず2日分の水と携帯電話などを準備する。人数分のシュラフや敷板、ダブルマット、小型ガソリンバーナー、食器類、電池タイプの室内照明は、常時愛車に積んであるので良しとする。ついでに熟睡できるよう個々の枕を愛車に常備しているものと交換した。
筆者の準備と点検は1時間もかからずに済んでしまったので、あとは女房担当の長男のミルクや着替え、ベッド兼移動用かごの準備と、財布や保険証のチェックだ。それが終われば長女の帰りを待つばかりである。手持ちぶさたになったので、とりあえずNiftyのフォーラムを巡回し、ついでに職場に新しく設置したサーバのチェックをする。このサーバは導入したばかりなので、安定するまでときどき見てやらねばならず、旅行の間がやや心配だ。
13時前、やっと長女が学校から帰ってきたので、家族全員そそくさと車に乗り込んだ。今日は時間がないのでできるだけ目的地の近くまで行こうと、持参のおにぎりを頬張りながらいつものインターから山形自動車道へ滑り込む。
津軽半島を日本海側から廻るつもりなので、東北自動車道から秋田自動車道へ移り、男鹿半島ICで高速を降りる。天気もだんだん悪化してきた。能代市の手前で女房と運転を変わる。ここまでくれば本日のPキャンプ予定地「道の駅はちもり」は間もなくだろうし、明日はそのまま7号線を北上すれば十二湖あたりにたどり着くだろう。筆者は地図などチラっとしか見ずにビールを片手に呑気にかまえていた。しだいに周りも暗くなってきて、雨もどしゃぶりになってくる。
しばらく走っているうちに、左に見えていた日本海沿岸独特の風景がいつのまにか見えなくなっている。はて?おかしいなと思いながら、再度、地図を確認したところ、既に我が愛車は大館市の手前を走っていたのである。東北自動車道の車が我々のとなりを並んで走っているではないか。景色が変だと感じたとき、実は昔の事件が脳裏をよぎったのだが、それがまさに現実のものとなっていたのである。
それは10数年も前の話だ。女房の運転する車で日光にドライブに行こうとしたときのことだった。そのとき筆者は助手席でうつらうつらしてたのだが、山形自動車道から東北自動車道へ移る際、女房は呑気な顔をして北に進路を取って運転していたのである。(◎-◎)
女房の方向音痴は周知の上だが、筆者は、おもわず「まぬけ!!」という言葉を発するに至った。次のインターチェンジから南へ向かったわけだが、女房の機嫌を損ねてしまい、せっかくの行楽も台無しになったというおそまつな事件である。しかし、今回は筆者自身も呑気に構えていたので女房を責めることなどできない。(^^;)
わざわざ男鹿半島まで高速料金を払ったのに、再び東北自動車道のそばまで舞い戻ってくるとは、いったい何のための秋田自動車道だったのか。などとお互いにぼやきつつ、「道の駅ひろさき」をめざして北に向かって走り続けた。途中のドライブインで夕食でもと考えていたが、適当な場所が見つからないまま「道の駅ひろさき」に到着してしまう。しかし、パーキングは狭い上に満車状態。しかたなく弘前市郊外のドライブインで夕食を取ることにして、次の「道の駅なみおか」をめざすことになった。
夜もふけてきたので、目的地を通過しないように注意しながら、午後10時ごろやっと「道の駅なみおか」に到着する。ここで、どしゃぶりの中、ベッドメークをするわけだが、これがまた大変な作業なのである。雨が降っているので作業をするのはおのずと筆者のみになる。とりあえず作業終了まで、他の面々はAFTに上がってもらい、筆者はカッパを着て外に出る。よけいな荷物をどけたり、なかなか平坦になってくれない椅子を倒したり、ベッドメークに一苦労である。やっと作業が終了して一息ついた頃、上にいた者は何事もなかったようにぞろぞろと降りてくる。いつもの光景である。ここはテレビもまともに映らないため、そのまま眠ることになる。就寝レイアウトは筆者と長女、次女が下のベッドで女房と長男がAFTのベッドである。車内は蒸し暑く、窓を開ければ雨が入ってくるし、なかなか寝付けない夜だった。