最近テレビを見ていると、世の不条理を感じて切なく、そして苦しくなるときが度々あります。
自分の人生すら上手くいってないのに、世の中を憂いて嘆く余裕もないと思いきや、人間って自分が悲観的になっている時こそこういったことが気になって仕方なくなるものなのかもしれませんね。
例えば日本の福祉。
2005年9月に『障害者自立支援法』(時間があったら読んでみて下さい)というものが施行されました。
タイトルだけ見ると障害者が自立出来るように支援する良い法案に思えます。
しかし実際は障害者とその家族に重い問題(NHKで放送されました)がのしかかり、彼等を苦しめています。
そして、いろんな理由で体の自由が利かなくなり、リハビリが必要とされる人々にも『リハビリテーション打ち切り制度』という過酷な制度が作られました。
障害者の方もリハビリ中の方も個人差があって、偉い人が言う『わく』の中に納まりきれないのが現状。
大雑把に『こんなもんで』とくくってしまったようにしか感じられない。
それを解っているつもりでそういった規則改定をしているお偉いさんたちがとっても腹立たしい。
結局自分の痛みじゃないから分からないんですよね。
自分の家族に障害者がいて、介護が必要な家族がいて、そんでもって自分も一回脳卒中で倒れてみれば分かるんですよ。
じゃなきゃ、そんな無茶な法改定なんて出来る筈がない。
こういったことを聞く度に、日本という国は先進国なのになんて遅れているんだろうと思うです。
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話は変わりますが、皆さん『ボノボ』ってご存じですか?
人間と97%までDNAが酷似していて、一番人間に近いと言われるサル(チンパンジー)です。
彼等は争いがまったくないという、奇跡的な種。
人間と酷似しているのに、それは人間に真似出来ない素晴らしいことです。
彼等は今、絶滅の危機に瀕しています。
その最大の原因は人間の密猟と戦争。
食料として狩られ、子供がいればペットとして売られる。
動物の母親として、例えそれがどんな動物であれ切なく悲しく感じます。
何より彼等を追いつめたのは『戦争』です。
戦争で彼等を守って暮らしていた村に兵隊が入り、兵隊たちはボノボだけでなく多くの森の動物たちを食料として殺しました。
戦争が終わってからは、今までそこで暮らして来た人々が森へ入ります。
人々は戦争で全てを失い、暮らしていく為に森を切り開き、また動物を狩らねばならないのです。
戦争をする人間のなんて愚かしいことでしょう。
同じ種族(人間)だけでなく、森を焼き、多くの動物たちをも殺していきます。
イラクやパレスチナそしてゲリラ等、毎日ニュースで聞くだけでも多くの人間が殺しあっています。
殺しあったところで何も解りあえない、ただ力で押さえ込むだけなのに…
争いをしないというボノボを人間は見習わないといけないのかもしれません。
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今年初めて日本の人口が減少したそうです。
高齢化、少子化という問題を抱え、この日本は迷走しています。
人間で溢れかえったこの地球上。
ホッとしたのは私だけでしょうか…
↓こちらもご覧下さい。
○障害者自立支援法について
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
DPI Vooo!(a Voice Of Our Own)
NPO法人自立生活支援センター フリーダム21
○ リハビリテーション打ち切り制度について
リハビリテーション医療の打ち切り制度撤廃運動
NPO法人CRASEED:リハビリテーション医療推進機構
○ボノボについて
ボノボ -Wikipedia
ビーリア(ボノボ)保護支援会ホームページ
ボノボ・プロジェクト
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