10月25日(月) 午前  P16
「すごーくラッキーならば、幻想的な地中海をみることができますよ。」というガイドブックのとおり地中海沿岸ではほとんどありえない20年来の大雨に見まわれ、苦笑いする一行であった。 雨は小やみになったもののまだちょっと降り止まず、所どころ一般道は寸断しているという情報の中、高速道を利用して一路シャガールの描いた太陽の煌めく町、サン・ポール・ド・ヴァンス(St-Paul-de-Vence)へ向かった。

1 サン・ポール・ド・ヴァンスに向かう車中か らの風景
(1) 標識
 日本の場合、民間会社の看板は互いに目立つように競い合うのに対し、フランスでは民間のサインも公共の中に取り込むこともでき、町中の標識は小さくしたり、いろいろと工夫されている。


  写真1 標識の一例

 民間会社の案内も取り込んでいる。
(2) 色
 透過性の高い色を用い、重いオーバーブリッジを軽く見せている。標識などの支柱の色もいろいろとバリエーションがある。特にダークブラウン(こげ茶)がベストと決めつけられるものではなく、背景や明度など物の原則を理解して考える必要がある。
 

写真2 ブルーを用いることにより重いオーバーブリッジを軽くみせる工夫


写真3 深緑色の送電線

 都市には多様な色つかいがある。

(3) 高速道の遮音壁
遮音壁はいろんな形がある。アクリル板や強化ガラスなどを用い透過性を高くしたものや、絵を描いているパターンもある。絵を描くパターンは方向性としては、ちょっと首をひねるが、担当者が工夫してどんどんやれることはすばらしい。


写真4 高速道の透明感のある遮音壁
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