10月25日(月) 午前  P17

写真6  コンクリートの素材を生かしながら型枠によって陰影をつけ、変化をもたせている例

(4) 車道と歩道
 歩道と車道をきちっと分けるより、たっぷりと路側をとるということが大事で、余裕が臨機応変な対応を可能にする。

写真6  たっぷりとられた車道や路側帯

(5) 5%のアート
道路事業費の5%を環境整備費に使うという制度は、町中を楽しくさせる。また、ロータリーのデザインなどにも変化とアクセントをもたらす。

写真7 5%環境整備費でつくられたモニュメント
 
 サン・ポール・ド・ヴァンス
 バスは海岸を離れ、奥へ奥へと入っていく。起伏にある山並みの中に点在する家並み。まぶしい地中海のイメージはなく、なんとなく寂しい感じがつづく。突然、山の頂上付近に蜃気楼のように現れた町並み。石造りの建物がひしめき合う風景に驚かされた。
(1) 光に照らされる鷲の巣村 
 画家シャガールの描いたサン・ポール・ド・ヴァンス。中世の時代、一神教の世界においては、異民族はすべて皆殺しにされる。そのため、岩山をぐるりと城壁で囲みこみ、その中に町を造り、生活し、敵から身を守る工夫がされた。

写真8 岩山の上に造り上げられた中世都市

(2) 鷲の巣村の基本の形
 中心に教会、その周りに王宮、領主の館などを配置し、象徴やランドマークとするのが基本の形。


写真9 サン・ポール・ド・ヴァンス配置図
      
(3) 19世紀の中頃までの中世都市
 公園もなければ街路樹もなく壁1枚によって分けられるのが標準。
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