10月26日(火)  P28
(標識を見て)
 公共事業でつくったものには、全て名前を付けてほしい。そうすれば、設計者や施工者の意識が上がる。ものつくりが散漫にならないために名前を付けるのは有効な手段だ。そこにあるものが区別できることにより、都市らしい個性的な空間となる。ものの前に人間(名前)があるから、主役は人間だという意識になる。
 例えば、バカンスも同じだ。気分をリフレッシュさせて、精神の安定化を図ることが目的だから隣人との社交もその手段の1つであり、観光と休暇だけではない。


 写真26 ものの前に「名札」

 ポールグリモーの影響ははかり知れない。建物を小分け型、雁行、カーブにより細かくつくっていく手法に変わっていった。開発により大きな面をつくるのは農村にふさわしくないなど、フランス人が地域の個性に沿った開発を目指した。
 こうした基本的な開発コンセプトも大切であるが、最後はデザイン力がものを言う。色はある程度仕方がないが、形は他と比べるとリアリティーがある。
 ポールグリモーと同様な開発にスキーリゾート地として有名なバルモレルがあり、2階・3階立ての農家風の建物を連続してつくった。そして、ゲレンデからコンドミニアムに直接入れるのを基本的コンセプトとした。
 1970−80年代からこうした風潮始まって、現代まで続いており、原点がこれら2つの開発と言える。

3 サントロペ
 フランス人が最も好むリゾート地であり、フランスの有名人が別荘地を好んで有するのもこの土地である。実は、バスの運転手さんもそう言っていた。
 最初にサントロペに入った時の印象は、ニースやカンヌと比べるとそれ程強くない。しかし、歩いているうちに、港の暖かい囲まれ感、人間の顔が見えるほどよい開発、まさしくヒューマンスケールのまちを感じることができる。

 


写真27 サントロペの全景(旧城址から)

 ・中心が明確で、ちょっと無理すればまちを歩け  る感覚、その大きさ(空間構成)が良い。


 写真28 サントロペの旧港と駐車場

 ・バスから徒歩での旧港探索(車との分離)


 写真29 旧港の全景

 ・昨年のオンフルールよりはまちとして大きいが、イメージは近い。
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