編  集  後  記
 エクス・アン・プロバンスに残った通訳の寺本さん、マルセイユから一人でイタリアに飛び立った西尾さんを除く23名は、9日間の南仏の旅を終えて、10月30日(土)午前10時前成田に到着。帰国の途に着くマルセイユ空港では一時、いつ帰国できるか分からないとの情報もあったが、何はともあれ約2時間遅れで成田に降り立ち、それぞれ元気に家族の待つ山形に向かったのでした。
 この9日間を振り返ると、最初から最後まで堀先生にお世話になった旅でした。昨年の反省を踏まえ、堀先生は胆のう摘出直後でもあるし、できるだけ負担をかけないように、特に食事の注文取りはさせられないとの決意でしたが、結局、南仏滞在中の昼食と夕食のレストランでのメニュー選択と交渉は、全て先生にしていただきました(我々はいち早くテーブルに着くだけ)。このほか、視察日程・コースの選定、視察地での説明、移動車中での解説と、我々の研修旅行のために心労の掛け通しでした。
 堀先生曰く、本物の景観の考え方を身につけるには、このような海外研修が5回は必要とのこと。このような堀先生の熱意とご労苦に答えるただ1つの方法は、山形県景観形成研究会が中心になって、“21世紀をリードする山形を創る”こと、“21世紀の豊かな山形を創る”こと。
 最後に、第1回目の再掲となりますが、堀先生伝授の「景観の達人になる方法」を再確認して編集後記とします。
 @ 自覚して見る(ものを漫然と見ない)
 A 評価する(何が良くて、何が悪いか判断する)
 B 要因を考える(良し悪しの原因を考える)
 C 操作を考える(自分で創る場合どうするか考える)

追記 寺本さん、早朝から深夜までお手を煩わし、割の合わない仕事だったでしょうが、  お陰を持ちまして無事旅を終えることができました。大変ありがとうございました。
   (記録:片桐 幸市)

  南フランス景観研修
1999年11月29日 第1版発行
   2000年 1月18日 第2版発行
編集 景観研究会 
       山形県土木部管理課建設計画調整室内 担当 菱沼 真一郎
山形市松波2−8−1(023-630-3138 Fax023-630-2573)
(E-mail kanri@mx3.mesh.ne.jp)
監修 (財)山形県建設技術センター 担当 長谷川直人
山形市鉄砲町2丁目19−68(023-631-1141)
指導 東京大学 アジア生物資源環境研究センター教授 堀 繁
東京都文京区1−1−1(03-5841-8160 Fax03-5841-8007)
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