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はじめに (出発前日まで) 0月21日(土)    (バルセロナ)
 にわかには信じがたいことだが、この研修日程案が初めて会員に示されたのは、まだ正月気分も抜けない1月19日のことだった(研修先がスペインということだけは、昨年中に堀先生と打合せ済みだったが。)。前半・後半・通しの3班編制にしたのも、こんな早い時期に日程を決めたのも、できるだけ多くの人に参加してほしいという考えからなのだが、実は、それからが大変だった。時間外に人知れず旅行代理店業務を続けた結果、3月には概算費用まで示し第1次募集したが、この時点で既に近ツリの斎藤さんから転職を勧められるまでになっていたことをここで発表しておきたい。
 とはいえ、出発前日まではすっかり旅行業者になりきっていたものの、実際の研修中は、堀先生と通訳の小関さん、それに全日程で会計の激務を果たした會田さんの八面六臂の活躍がなければ、ただの絵に描いた餅になっていたことからすれば、それほど自慢することではないのは確かである。
 ともあれ、私にとっては2回目となる今回の研修では、内心密かに決めていたことがあった。それは、「心ゆくまで街を楽しんでやろう」ということだった(「堀先生に食事の手配をしていただくことだけはやめよう」という目標もあったのだが、こちらの方は・・・。)。結果がどうだったかは、参加者すべてがこの報告書の色々なページで能弁に語っているので、是非そちらをお読みいただきたい。
 なお、今回で3回目となる海外研修だが、初心に帰ってもう一度研修の目的を確認しておきたい。
・参加者が都市や地域の「理想の形」を少しでも多くストックすることにより、山形県の公共事業の質を高める→いい山形をつくる!!
・一個所にある程度の期間滞在することにより、街や地域を「楽しむ」ことを知る→自分が楽しむことでノウハウを身につける(楽しむことは手段)
 なお、今回の海外研修も、昨年度までと同様に、山形県建設技術センターをはじめ、数多くの方々のご理解とご協力を得て可能となったものです。
 また、堀先生には、ほとんど毎月山形においでいただくという超ハードスケジュールの中、視察地の選定、事前調査等で出発直前までお手を煩わしただけでなく、研修中の全期間を通して、大変な熱意をもって我々をご指導いただいたことに対しまして、心から厚くお礼申し上げるものです。
成田(10:12)[LH-711]→(14:32)フランクフルト(15:45)[LH-4290]→バルセロナ(17:43)[バス]→ホテル

 昨年より少し早いフライトということで、多少慌ただしい結団式となったが、そこは2年目、3年目というベテランも多く、スムーズに出国手続を済ませて、ほぼ定刻に、ルフトハンザ711便は動き出した。10時28分離陸。相変わらず超狭い機内でエコノミークラスシンドロームの心配をしつつ、機内アナウンスどおりの11時間20分の飛行時間を経て、現地時刻午後2時32分、経由地のフランクフルト空港Bターミナルに到着した。
 到着後、簡単な入国審査を終え、乗継便の搭乗口であるAターミナルを目指して広い空港内の移動を開始したのだが、例年どおり、早速堀先生からヨーロッパのデザインの現状に関する説明があった。(写真1)。
 
写真1 到着直後空港ロビーでの説明

 題材は、フランクフルト空港の内装材や照明の具合で、ヨーロッパではデザインをトータルで考えるのが常識であることがよく分かる。


写真2 フランクフルト空港Bターミナル
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