10月31日(火)     (グラナダ)  P31
2 アルハンブラ宮殿 (PALACIOS)

@ 黄金のパティオ
 黄金のパティオは、シンプルな空間構成である。四方を高い建物の壁が囲み大理石の床の中央に、円形の中央から水を噴出させる手水鉢。
 初めにそこを通ったときは、小雨模様で床も濡れ、壁も汚れた感じで何の変哲もない狭い空間の印象でした。この空間が、どうして7年前に先生を唸らせたのか?・・・・分からない。が、


写真5 太陽が戻ってきた黄金のパティオ

 しかし、太陽が、日差しが戻ってきた時に見たそこは。壁は光を受け白く輝き、四角に切り取られた空はスパニッシュブルー、手水鉢には黄金の水が揺れ、澄んだ水音はパティオに反響する、全く別の空間に一変したのです。

写真6 黄金のパティオでの正しい過ごし方

 願わくば、他の見学者がいない、静寂な時間がほしかった。と、他の見学者も、思っていただろう。

 
A アラヤネスのパティオ
 コマレス宮の各部屋が取り囲む、アラヤネスのパティオ。
 ここの眺めの秀逸さは、落水が適度な揺らぎと水音を与える水面に、赤く輝く高さ45mのコマレスの塔が、揺らぎながら逆さに映しだされるところだろう。

 写真7 コマレスの塔を映す
      アラヤネスのプール

 コマレスの塔の前面のアーチが水面に姿を映したとき、いかに効果的かが写真でも分かる。
 プールの両サイドには、光を浴び緑が美しいアラヤネス(天人花、ガイドさんの説明ではバージンツリーと言うそうで、スペインにはいないとのこと。分かったような、分からないような。)が、端正な矩形に刈り込まれ、緑が綺麗に感じる。

写真8 コマレスの塔のエントランス
 アーチ上部には、透かし彫りの美しい壁。アーチ内側の天井近くの壁には、水面からの反射光がゆらりゆらり動いている。
 車椅子の人も、ゆったりゆったりと観光してました。
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