| 10月27日(水) 午前 | P33 |
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| (4) 料金徴収所 料金所の形は基本的にはシンプルだが、時々ゲートを強く意識し大胆なデザインのものがある。(写真5)上部のものはまったくの飾りであるが、ゲートを強調している。 ![]() 写真5 ゲートを強調した料金徴収所 ![]() 写真6 おもしろいデザインの料金徴収所 (5) 駐車帯 ![]() 写真7 街路樹の間の駐車帯 街路樹を車道側において、街路樹と街路樹の間を駐車帯にしている。街路樹は直接車道に植えているが、できればアイランドを造って植え、アイランドとアイランドの間を駐車帯にするが理想。 |
(6) 5%について フランスでは道路事業費の5%を芸術的なデザインに使う。また、イギリスでも同様にプラス5%の目安があり、イギリスではヨーロッパ諸国がそうであるように実に丁寧に道路をつくる。線形、切盛、構造物の選定を、マニュアルに沿ってともかく非常に丁寧にやる。道路のつくりかたの三つの考え方、地域の骨格、地域を尊重、地域を紹介するもので大変慎重に練られている。丁寧につくるために、地域の地形を壊さないような工夫とか、地域の景観を乱さないないような工夫、地域をよく見せる工夫をしている。道路脇の植栽でも、例えばその先に集落があって教会があるとするとうまく見通し線を付けるような植栽とする。あるいは、工場があったら遮蔽するとか、そういう配慮が実に丁寧である。こうした様々な工夫をすることが5%。日本では、道路の機能とは関係がないから、道路は走れて安全に早く目的地につくことができればよいという考え方なので、5%的なものは配慮されない。また、日本ではある時期、美装化ということで、照明柱をインテリア風にするとか舗装に高い石を使うとか、カラーブロックを使うとか妙な方に進んでしまった。こちらではそうはならない。”舗装をよくするから人が集まる”ことはないので。どのようにして地域の地形になじませるかとか地域をうまく見せるかが大切なので照明柱を飾るとかはしない。 「半ガロンのタールをけちって船をだめにする」。というイギリスの諺がある。これは、塗装剤であるタールを半ガロンけちって船をだめにするなというもの。道路においてもまさにそうだといえる。 ![]() 写真8 古い構造物をくぐる高速道路 |
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