10月24日(火)    (バルセロナ)  P10
バルセロナ旧市街地ゴシック地区を徒歩視察
ホテル(9:00)[徒歩]→旧市街地を通りカタルーニァ建築家協会のピカソの壁画→ノバ広場→カテドラル→王の広場→カタルーニャ音楽堂→昼食→サン・ジャウマ広場(カタルーニャ自治政府庁舎、市庁舎)→レイアール広場→グエイ邸→自由行動(サン・ジョセップ市場、ピカソ美術館)


1 旧市街地の道路

@歩行者優先の道路

写真1 歩行者優先の道路

 歩車道の境界(縁石、段差等)の無い道路では、歩行者が優先で、車は警笛も鳴らさず、人が避けるのを待ち、遠慮がちに通行する。道は、人間が暮らす為の空間となっている。

A変化のある道路
 計画的な道路の幅員の変化ではないだろうが、この空間(幅員)の変化は、変化点で分節され、今いる空間とこれから行く空間と細化され、歩く者にとって町の単調さを救う。但し車の通行には迷惑。


写真2 変化のある道路

 
B有ること、有ることを実感できる道路

写真3 有ること、有ることを実感できる道路

 旧市街地(ゴシック地区)の道路は、高い建物に遮られて周りを見渡せる空間が無い。この道路は、明らかに旧市街地の形成後にカテドラルに当てて道路が建設されたものである。その存在を実感出来ることを的確に意識した道路である。道路の法線は「重要な(皆に見せたい物)箇所に法線を当てる事によって物を見せる」と言う景観の基本的な視点の設定である。道路の造りとしては、自動車交通の流れを考え、一度重要な箇所に当てて、方向を変えることで可能である。
 山形(あるいは、日本)では、山に当てることによって景観の形成が出来る。山形でもこれを意識した箇所は幾つもある。しかし、車を止めて実感させる工夫が足りないと思う。わざわざ皆に見せたい物の標識を立てながら車を止めて憩う場所の設定が無い。

2 カタルーニァ建築協会のピカソ風の壁絵

写真4 大らかで、伸びやかで、楽しげな壁画
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